”旅をしながら仕事をする”少し前までの私たちなら、
そんな風に思っていたかもしれません。ですが、テレワークという新しい働き方が広がり、何も珍しいことではなくなってきました。
私自身、パソコンさえあればどこでもできる仕事なので、これまでも何度もワーケーション (ワークとバケーションを組み合わせた造語)の経験があります。
その中でも特に印象に残っているのが、鹿児島県の離島、甑島でのワーケーション。移住プログラムを利用して、1ヶ月間滞在したので、その体験レポートをご紹介したいと思います。
移住プログラムを利用して鹿児島の離島でワーケーションを体験してきた!
現在は終了していますが、市が管理する住宅を最大半年間無料で利用することができる、「ゆるい移住」という移住プログラムを利用して、鹿児島県の甑島でワーケーションをしてきました。
この移住プログラムは少し変わっていて、自分で行き先を決めるのではなく、運営側が移住候補地である5箇所の中からランダムで割り当てるというもの。
そして、申し込みをした私の移住先が、鹿児島県甑島だったというわけです。名前すら聞いたことがなかったので、こういったプログラムを利用しなければ、恐らく人生で訪れることのなかった場所だと思います。
結果的に、仕事と遊びに忙しい、充実した1ヶ月のワーケーションとなりました。
自治体制度を利用したワーケーションもおすすめ!
私のように、自治体制度をうまく利用して、ワーケーションをするのはとてもおすすめです。
ホテルのようなレベルは期待できませんが、市が用意してくれる物件に格安で滞在できるので、滞在費を抑えることができます。
一括りに”移住プログラム”と言っても、無料で滞在できるものであったり、地域の人との交流をメインにしたものであったり、その内容は様々。
あなたがイメージするワーケーションが可能かどうか、きちんと詳細を読んでから申し込みしましょう。
また、”移住を視野に入れている人”が対象となることが多いので、その点だけ注意してくださいね。
【体験談】離島でワーケーションをするメリット・デメリット
ここでは、実際に離島でワーケーションをしてみて、私が感じたメリットとデメリットについてお話しします。
メリット
- 離島ならではの体験ができる
私が滞在した甑島は、全国的にもキビナゴ漁が有名です。近所に住んでいた漁師のおじちゃんに、
と言われ、翌朝3時に集合。船に乗って、キビナゴ漁の体験をさせてもらいました。

観光意外で漁船に乗ったのが初めてだったので、すごく思い出に残っています。
と、大量のキビナゴをもらったので、その日の午後、天ぷらにしていただきました。これは、贅沢すぎる…。
- 良い意味で何もない
人によってはデメリットにもなり得るかもしれませんが、離島は良くも悪くも何もありません。
何もないからこそ、自分と対話する時間が増え、それまで考えもしなかったようなアイディアが降りてきたりします。
私は田舎育ちなので、全く問題にならず、むしろその環境が贅沢とさえ思いました。
デメリット
- Wi-fi環境が少ない
島内には立派なコワーキングスペースがあったのですが、利用する前に役場に申請書を提出する必要があったり、鍵を管理している人に解錠してもらう必要があったりと、自由に出入りできるシステムではありませんでした。
コワーキングスペースを気軽に利用することができなかったことと、Wi-fiを利用できる施設がほとんどなかったので、結局家で仕事をすることが多かったです。
私のように事前にポケットWi-fiを契約していれば、こんな場所でも仕事ができるのでおすすめですよ!
- 移動に困る
移動手段が徒歩しかなかったので、行動範囲はとても狭かったです。一応巡回バスなども通っていたのですが、ほぼ目にしたことがないので、便数はかなり限られていると思います。
車がないと行けない場所に、こんな素敵なカフェもあったのですが、結局期間中2回しか行けず……。
離島でワーケーションを考えている人は、近くにスーパーはあるか、Wi-fiを使えるカフェはあるか、など、ホテル選びの際に確認しておいた方がいいでしょう。
【体験談】長期でワーケーションをするメリット・デメリット
続いて、1ヶ月を越える長期のワーケーションを経験して感じた、メリットとデメリットについてお話しします。
メリット
- 地元の人と仲良くなれる
1箇所に長く滞在すると、地元の人たちと自然と仲良くなります。離島という特殊な環境も関係していたかもしれませんが、夕食や食材のお裾分けは日常茶飯事。
と思ってしまったほどです。(笑)
近所の豆腐屋さんからいただいた、お店には出せないけど、食べられる厚揚げたち。
他にも、手作りの甘酒やお漬物、釣りたてのお魚など、本当にたくさんのものをいただきました。
1泊や2泊だけでは築けなかった人間関係ができるのも、長期でワーケーションをしたからこそだと思います。
- 移動する必要がないため仕事に集中できる
私は普段、ホテルを転々とするワーケーションスタイルが多いので、どうしても移動に時間を取られてしまいます。
一箇所に腰を下ろすことで、時間に余裕ができ、結果的に仕事に集中することができました。
1〜2週間もあれば、ある程度その土地での生活スタイルができてくるので、暮らすように仕事ができるでしょう。
- ゆっくりと観光ができる
例えば2泊3日などの短期のワーケーションであれば、限られた日数の中で仕事と観光を詰め込むことになります。ですが、観光の予定を入れていたとしても、天気が悪かったら中止せざるを得ません。
反対に日数に余裕があれば、天気が良い日は観光、悪い日は仕事、と上手く調整することができます。

と声をかけて見に行った夕日。最高のコンディションを狙って観光できるのは、大きなメリットです。
デメリット
- バケーションというより”生活”になってしまう
2週間も経過すると、島での生活に慣れ、非日常感を感じることが少なくなっていきました。いつも通り仕事をして、気が向いたらランニングや近所のおばあちゃん達と井戸端会議。
徐々にマンネリ化していき、後半は観光という観光は特にしませんでした。
鹿児島の離島でのワーケーションは最高だった!

離島でのワーケーションは、甑島が初めてでしたが、普通では体験できないようなことをたくさん経験することができ、とても充実した1ヶ月を過ごすことができました。
長期滞在をしたので、想像以上に仕事が捗ったのも事実です。
私が利用した移住プログラムは終了してしまいましたが、日本にはたくさんの離島があります。島全体でワーケーションをバックアップしているケースも多いので、ぜひ、この機会に色々と情報を集めてみることをおすすめします!