観光地やリゾート先でテレワークを活用した働き方をしながら休暇をとる「ワーケーション」。
全国各地の宿泊施設では、テレワークを客室でゆったりとやりたいという方向けに、テレワーク向けの宿泊プランがあります。
「ワーケーションっていくらかかるの?」「普段の旅行と費用が変わらないのでは?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、ワーケーションでかかる費用についてまとめてみました。
これからワーケーションを利用したいと考えている方には必見です!
1回の宿泊旅行にかける総額費用はいくら?
はじめに、ワーケーションではなく、娯楽としてかかる(国内での宿泊を伴う旅行で、出張・帰省・修学旅行などを除く)1回の旅行総額費用について解説していきます。
じゃらんリサーチセンターが2019年4月5日~19日に15,559人の宿泊旅行者を対象にインターネットで実施した「じゃらん宿泊旅行調査2019」では、平均で総額58,500円という結果でした。
うち、宿泊・交通にかけた費用は34,900円、現地消費は23,600円となっています。
ワーケーションでかかる総額費用
ターゲットは?
この記事で考えるワーケーションを利用する方のターゲットを以下の通りにします。
- 30代男性Aさん
- 東京で1人暮らし
- 会社員
- 1人でテレワーク向け宿泊プランを1泊2日で利用
- 総額費用として含まれるのは、宿泊費、交通費、先ほど挙げた「じゃらん宿泊旅行調査2019」の現地消費平均23,600円を足したものとする
- 宿泊費、交通費は価格を抑えるために比較的安価なものを対象とする
- 交通手段は飛行機または新幹線とする。(ワーケーション先到着地から宿泊先までの交通手段では除外)参考サイトはSkyscanner、格安移動
- 宿泊施設は楽天トラベルから口コミ☆4以上のものを選択
- Aさんのワーケーション利用時期は4月とする
- Aさんの出発・帰着地点は東京駅とする
①北海道編
北海道といえば、新鮮な海の幸、野菜、肉など、食が魅力的な土地ですよね。また、四季折々の大自然を楽しむことができ、ビルが立ち並ぶ町に住んでいる方にとっては、新鮮に感じるのではないでしょうか?
東京から北海道まで最安値で足を運べる交通手段は、成田空港発・新千歳空港着の飛行機でした。Aさんは東京駅から成田空港まで電車で向かいます。
東京ー空港第2ビル(1時間37分) 1,144円(IC優先)
航空会社はジェットスタージャパンを利用します。
成田ー新千歳(1時間50分 ※便により変化あり)往復で11,019円
Aさんが利用するホテルは、地下鉄「すすきの」駅から徒歩約7分の「ホテルリブマックス札幌すすきの」なので、新千歳空港駅からすすきの駅まで電車で向かいます。
新千歳ーすすきの(1時間3分) 1,210円(IC優先)
ホテルリブマックス札幌すすきのでは、バス・トイレ付きシングルルームセミダブルベッドの1泊限定テレワークプランを利用します。
(引用 楽天トラベル)
- 朝食・夕食なし
- スランバーランド製ベッドを導入
- 全室有線LAN&高速WI-FI完備
- 電子レンジ完備
- 加湿機能付空気清浄機完備
- アルコール&ソフトドリンク自販機完備
- ウォシュレットトイレ&シャワーを完備
1名利用時3,182円/人(消費税込3,500円/人)
ワーケーション北海道編の総額を計算してみると、
東京駅から空港第2ビル駅までの往復+成田空港から新千歳空港までの往復+新千歳空港駅からすすきの駅までの往復+宿泊料金+現地消費平均23,600円
=2,288+11,019+2,420+3,500+23,600
=42,827
総額42,827円
②京都編
京都といえば、美味しい京料理処や歴史のある観光地がたくさんある激戦区です。味わい深い食事と趣のある観光地で身も心も癒されますね。
東京から京都まで最安値で足を運べる交通手段は、東京駅発京都駅着の新幹線でした。Aさんは東京駅から京都駅までJR新幹線のぞみ自由席利用で向かいます。
東京ー京都(2時間15分 ※便により変化あり) 13,320円(IC優先)
Aさんが利用するホテルは、JR「京都」駅八条口から徒歩約2分の「ロイヤルツインホテル京都八条口」となります。ダブルとツインの指定不可のおまかせプランですが、運が良ければとてもお得なお部屋に泊まれるかも…!?
(引用 楽天トラベル)
- 朝食・夕食なし
- 全客室内・全エリアで超高速WI-FI接続によるインターネット無料
- 加湿空気清浄機完備
- 大型バスタブ確約・ウォシュレット完備
- 無料アメニティ完備
- フリードリンク付き
- 内湯・露天風呂・サウナ・岩盤浴・水風呂完備の大浴場あり
1名利用時4,500円/人(消費税込4,950円/人)
ワーケーション京都編の総額を計算してみると、
東京駅から京都駅までの往復+宿泊料金+現地消費平均23,600円
=26,640+4950+23,600
=55,190
総額55,190円
③沖縄編
沖縄といえば、青い海に青い空などの壮大な自然をイメージする方も多いのではないでしょうか?異国情緒を感じる観光地や食などたくさんの魅力が詰まった土地です。
東京から沖縄まで最安値で足を運べる交通手段は、成田空港発・新千歳空港着の飛行機でした。Aさんは東京駅から成田空港まで電車で向かいます。
東京ー空港第2ビル(1時間37分) 1,144円(IC優先)
航空会社はジェットスターを利用します。
成田ー那覇(2時間55分 ※便により変化あり)往復で13,000円
Aさんが利用するホテルは、「旭橋」駅から徒歩約2分の「かりゆしコンドミニアムリゾート那覇 リビングイン旭橋駅前プレミア&アネックス」となります。ゆいレールを利用して現地へ向かうこともできますが、今回は最安値での検証のため、路線バスを利用します。
国内線旅客ターミナル前/沖縄県路線バスー那覇バスターミナル/沖縄県路線バス(19分) 240円(IC優先)
かりゆしコンドミニアムリゾート那覇 リビングイン旭橋駅前プレミア&アネックスでは、バストイレ付きダブルベッドのテレワーク向けプランを利用します。
(引用 楽天トラベル)
- 朝食・夕食なし
- 電子レンジ完備
- 温水洗浄便座完備
- 客室内の洗濯乾燥機完備
- 無料Wi-Fi完備
- シャンプー、リンス、ボディソープ、歯ブラシ、バスタオル、タオル等のアメニティあり
1名利用時3,637円/人(消費税込4,000円/人)
ワーケーション沖縄編の総額を計算してみると、
東京駅から空港第2ビル駅までの往復+成田空港から那覇空港までの往復+国内線旅客ターミナル前/沖縄県路線バスから那覇バスターミナル/沖縄県路線バスまでの往復+宿泊料金+現地消費平均23,600円
=2,288+26,000+480+4,000+23,600
=56,368
総額56,368円
ワーケーションでかかる平均総額は?
この記事では北海道、京都、沖縄の3箇所の旅行総額を調べてみました。
3箇所の旅行総額の平均は以下のようになりました。
北海道+京都+沖縄
=42,827+55,190+56,368
=51,461.66…
総額平均約51,461円
娯楽としてかかる旅行平均総額は58,500円という結果だったので、ワーケーションとしての利用は、約7,039円お得ということがわかりました。
「家でのテレワークはもう飽きた!」という方は、ワーケーションを利用し、テレワークの合間に現地の食事や観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?